こんにちは。前回投稿した「FORIS2333」の記事を別の角度から書こうと思います。
今回は、EIZOが誇るゲーミングモニター「FORIS2333」について、その特徴からメリット・デメリット、そして実際に使ってみた雑感まで、余すところなくお伝えしていきます。
「FORIS2333って、どんなモニターなんだろう?」「今さら古いモデルだけど、買う価値ある?」と思っている方もいるかもしれませんね。
実は、発売から時間が経った今でも、その確かな品質とコストパフォーマンスの高さから、密かに注目されている一台なんです。
それでは、早速見ていきましょう!
FORIS2333ってどんなモニター? 基本スペックをおさらい!
FORIS2333は、EIZO(ナナオ)が2012年に発売した、ゲーミングモニターブランド「FORIS」シリーズの一員です。
主なスペックは以下の通り。
- サイズ: 23インチ
- パネル: IPSパネル(ノングレア)
- 解像度: フルHD(1920×1080)
- 応答速度: 3.4ms(GtoG)
- リフレッシュレート: 60Hz
- 入力端子: DVI-D x 1, HDMI x 2, D-Sub x 1
- その他: 2.5Wステレオスピーカー内蔵、DisplayPort入力なし
発売当時は、IPSパネル搭載で高画質でありながら、応答速度も比較的速いという点が評価されていました。
FORIS2333のココがすごい!メリットを徹底解剖!
1. IPSパネルならではの美しい表示と広い視野角
やはり一番の魅力は、IPSパネルがもたらす美しい発色と広い視野角でしょう。
- 色再現性: ゲームの世界をより鮮やかに、そして正確に表現してくれます。写真編集や動画鑑賞にも十分使えるレベルです。
- 視野角: どの角度から見ても色の変化が少なく、複数人で画面を共有する際にも非常に便利です。
TNパネルのゲーミングモニターと比較すると、色の深みや表現力は圧倒的に優れています。
2. EIZOならではの確かな品質と信頼性
EIZOといえば、プロフェッショナル向けのモニターでも定評のあるメーカーです。FORIS2333もその例外ではありません。
- 耐久性: 長期間使用しても劣化が少なく、安定したパフォーマンスを発揮してくれます。中古市場でも人気の理由の一つです。
- 発熱の少なさ: 長時間使用しても本体の発熱が少なく、安定稼働に貢献します。
- 充実した調整機能: 細かい画質調整が可能で、自分好みの設定に追い込めます。
3. 比較的速い応答速度(発売当時としては)
現在の高速ゲーミングモニターには及びませんが、発売当時のIPSパネルとしては、3.4ms(GtoG)という応答速度は非常に優秀でした。
ライトなゲーマーであれば、残像感を気にすることなく快適にプレイできるレベルです。特にFPSなどでシビアな反応速度を求める場合は、やはり最新の高速モニターにはかないませんが、RPGやシミュレーションゲーム、アクションゲームなどでは十分対応できます。
4. 目に優しい「Paperモード」搭載
EIZO独自の機能である「Paperモード」は、書類やWebサイトの閲覧時に画面の明るさを自動調整し、ブルーライトを抑制してくれる機能です。長時間の作業でも目の疲れを軽減してくれるため、ゲーマーだけでなく、デスクワークが多い方にも嬉しい機能です。
5. コストパフォーマンスの高さ(中古市場で狙うなら!)
新品ではもう手に入りませんが、中古市場では比較的安価で手に入ることがあります。その品質を考えると、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。サブモニターやPS3/PS4、Nintendo Switchなどのゲーム機用モニターとしてもおすすめです。
FORIS2333の注意点!デメリットも知っておこう!
1. リフレッシュレートが60Hz
これが一番のネックかもしれません。現在の主流は144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートモニターです。
- 高速FPSゲームには不向き: Apex LegendsやVALORANTといった高速FPSゲームをガチでプレイする方にとっては、60Hzでは物足りなさを感じるでしょう。残像感が気になる可能性があります。
- ヌルヌル感が不足: デスクトップ上でのカーソル移動やWebサイトのスクロールなどでも、高リフレッシュレートモニターに慣れていると、若干カクつきを感じるかもしれません。
2. 最新の入力端子に非対応
DisplayPortがないため、PCとの接続にはHDMIまたはDVI-Dを使用することになります。最新のグラフィックボードではDisplayPortが主流となっているため、変換ケーブルが必要になる場合があります。
3. スピーカーの音質は期待できない
内蔵スピーカーは「音が出る」程度に考えておきましょう。本格的なゲームや映画鑑賞には、外部スピーカーやヘッドホンの使用をおすすめします。
4. ベゼルがやや太い
現在の狭額縁モニターと比較すると、ベゼル(画面の枠)がやや太めです。マルチモニター環境を構築する際には、ベゼルが気になるかもしれません。
こんな人にFORIS2333はおすすめ!
- 画質重視でゲームを楽しみたいライトゲーマー
- PS3/PS4、Nintendo Switchなどのコンシューマー機用モニターを探している方
- サブモニターとして、美しい表示が欲しい方
- 写真編集や動画鑑賞など、色再現性を重視する方
- 予算を抑えつつ、品質の良いモニターを手に入れたい方(中古を検討)
- 長時間の作業で目の疲れを軽減したい方
FORIS2333を使ってみた雑感(個人的な感想)
私自身、以前FORIS2333を所有していました。当時は主にPS3やPCゲーム(FF14やCivilizationなど)をプレイしていましたね。
まず、IPSパネルの発色の良さには本当に感動しました。 以前使っていたTNパネルのモニターとは比較にならないくらい、ゲームの世界が美しく、没入感が増したのを覚えています。特にRPGの風景なんかは、見ているだけで幸せでした。
応答速度も、当時プレイしていたゲームでは全く気になりませんでした。シビアなFPSはあまりプレイしていなかったのもありますが、一般的なアクションゲームやシミュレーションゲームでは十分快適でした。
もちろん、今となっては高リフレッシュレートモニターのヌルヌル感を知ってしまったので、60Hzに戻ると少し物足りなさは感じます。しかし、それを補って余りあるEIZOの品質とIPSパネルの美しさは、やはり魅力です。
もし、中古で状態の良いものが安価で見つかるようであれば、サブモニターや、とりあえず良いモニターが欲しいという方には、今でも胸を張っておすすめできる一台だと思います。
まとめ
FORIS2333は、最新のゲーミングモニターと比べるとスペック面で見劣りする点もありますが、その美しいIPSパネル、EIZOならではの確かな品質、そして目に優しい機能は、今でも十分に魅力的です。
特に、画質を重視する方や、PCだけでなくPS4やNintendo Switchなどのゲームも楽しみたい方には、中古での購入も選択肢の一つとして検討する価値があるでしょう。
あなたのデスクに最適なモニター選びの参考になれば幸いです!